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CPLのバイブル商法事件 [健康情報、本当の話]

CPLのバイブル商法を考えさせられた事件でした。2006年5月11日、無許可で医薬品の効能をうたった商品を販売したとして、薬事法違反の疑いで横浜市中区の健康食品販売会社「健康アドバイスセンター」の社長・佐藤公一容疑者ら2人らが逮捕されました。

同社はがんに関する6冊の書籍を出版しており、記載してあるフリーダイヤルに電話してきた読者に対し「末期がんが消え、難病が治る」などと商品を宣伝。これまで約4400人に販売し、売り上げ総額は約15億5000万円だったといいます。典型的なバイブル商法といわれました。

調べによると、佐藤容疑者らは2003年11月から2005年12月までに、横浜市の50代の女性ら15人に医薬品の効能をうたった商品を販売するなどしました。同社が販売していた商品は3種類で、そのうち「シーピーエルレドックスA」(150袋入り)という商品の販売額は4万2000円でした。

商品を買った女性は、夫がガン患者のためそれらを購入したものの、効果がないことから県警に相談。事件が発覚したものです。購入者の大半は末期がん患者やその家族でした。

佐藤容疑者は「医薬品として売ったわけではない」と供述しています。



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CPL(Cyclic poly lactate=環状重合乳酸)は、免疫力を高めるとされるキノコ系抗がん食品とは異なる機能が宣伝されています。

運動によって糖が分解されて発生する天然の乳酸は、まっすぐに結合する鎖状ですが、環状重合乳酸は文字通り乳酸分子の端と端がリング状に結合して3次元的な物質になります。

がん細胞の培養液から、がん細胞の増殖抑制因子として低分子の乳酸重合体が発見されたため、合成して健康食品として販売されました。具体的には、がん細胞がエネルギーを生産する際に重要な働きをする酵素の働きを妨害するといいます。

それによって、CPLを服用すればがん細胞が身動きが取れず増殖できなくなるので、服用した患者は「がんの痛みを和らげる」「QOLが向上する」、さらには「がん細胞は自滅する」などともてはやされました。



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しかし、業者やその別働隊である「研究会」のお手盛りレポートがチラホラあるだけで、信頼に足る論文は出ていません。商品はザラザラした大粒の顆粒であり、高齢者や、食物の流し込みが困難な喉や食道の病気がある人などが大量かつ長期的に服用するのはかなり厳しそうです。

健康情報・本当の話

健康情報・本当の話

  • 作者: 草野 直樹
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 単行本



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ポレポレ

 “CPLのバイブル商法”との見出しのブログですが、記事を追いかけたところ、草野直樹の「健康情報・本当の話」:2,100円の宣伝のようです。欧米の豊富な臨床事例を参照したと称して、サイモン・シンにより独善的に代替医療をなで斬りにした著書が出版されました。5,000年の歴史を誇る漢人が、良薬と称して劣悪な商品を、朝鮮人など近隣の諸国民に売り付けていたことは歴史が証明するところです。現在でも有害食品やインチキ商品を安かろうとたれ流しています。我が国でも、健康食品や〇〇療法と宣伝して、ほとんど効果がないだけでなく、時には無機マグネシュウムの様な毒物を平気で販売する輩もおります。著書の内容もある程度正しいことを認めることは吝かではありませんが、殆どの人達が常識として承知していることであり、騙される方々の自己責任の範疇の問題です。あちらこちらからの情報を継ぎはぎして、もっともらしく書き立てるのは、評論家と自称する“進歩的文化人”の得意とする処ではないでしょうか。医原病を招来し、国家財政の破綻招きつつある『医療、医薬、医療行政』の改革の方が喫緊を要する課題です。当人の金儲けのために、たいして役に立たない書籍の出版は資源の浪費です。もっと、世のため人のためになる活動をされたら如何でしょう。
 現在、ビックバン理論が有力ですが、宇宙に存在すると考えられる物質のうち判っている物質はたったの4%です。他の暗黒物質・暗黒エネルギーと想定される96%の物質は未解明のままです。
 一つの原始生命体から派生した1億種類と想定される生物種
も一部しか判っていません。
 人体内に共生する数百兆個の微生物等の種類やその働きも
殆ど不分明です。
 生物学の一部を構成する医学もそれなりに深化しておりますが、誤謬を重ねており、分子生物学などによる新しい知見が次々に公表されております。医薬品・手術・放射線治療などの西洋医学(標準治療)が絶対的なものではありません。

 最後にこのブログでは、当たり前のことで評価にも値しない評論本の売上げを図るために、CPLのバイブル商法について言及しております。記事の編集者は薬事法違反事件を掲載していますが、3種類の商品のうち、シーピーエルレドックスAが、主命堂長主陽一郎が発見・合成したCPL(体内で生成される環状重合乳酸と同物質)と全く同じ内容か否か確認しているのでしょうか。多分、していないでしょう。また、CPL発見者の今西嘉男博士・長主陽一郎の多年に亘る基礎研究書類・CPLのメカニズム・医学関連学会レポート・・臨床使用例・その他飲用者の評価などを読んでいるのでしょうか。多分読んでいないのでしょう。でっち上げ記事の内容からみて、無知・作為・悪意が感じられます。本の売り上げを伸ばすという利己目的のため、開発された健康食品CPL(環状重合乳酸)のを貶めて、営業妨害をしています。開発会社主命堂の告訴があって然るべき内容です。
by ポレポレ (2010-12-22 17:18) 

すけっと


まず、その本を批判するのなら、
本をきちんと読むことが最低限必要なことです。

同書は、西洋医学が絶対とは書いていません。
むしろ、その隙間があるから患者が戸惑うということを
まえがきで、はっきり書いています。

>著書の内容もある程度正しいことを認めることは吝かではありませんが、

ブッ、中途半端ですね。
否定するなら全面否定した方がいいですよ。

そうしないのは、同書がCPLだけでなく
他のライバルの健食もぶったぎっているから
CPLの件以外は、むしろ自分にとって都合が良いからでしょう。
それはずるいですよ。

>CPLのバイブル商法について言及しております。

バイブル商法があった事実については認めているわですね。

なら、同書がそれを報じることは、事実を報じただけであり
何ら問題ないのでは?


要するに、あなたの言いたいことは
あなたの推奨するCPLは
薬事法違反で逮捕されたCPLとは違う。
「CPLのバイブル商法」と報じられたら
あなたの推奨するCPLに対する「営業妨害」というわけですね。

その理屈、世間に通ると思いますか?

あなたの推奨するCPLやその会社に限定して、
名指しで事実無根のことを書けば、内容によっては
名誉毀損や信用毀損に問われることもあるかもしれません。

しかし、逮捕された者の売っていたものがCPLなら
「CPLのバイブル商法で逮捕者が出た」と書くのは
何の問題もないことでしょう。

もし、どうしても「告訴」するのなら
著者が、あなたの推奨するCPLの評価が落ちることを意図して、
CPLという表記を使ったくだんのニュースを紹介した
という証明ができなければなりません。
あなたのいう「悪意」なるものを客観的に証明できますか。
あなたが「悪意に違いない」と思うだけではダメなんですよ。

その証明自体が困難を極める上
そもそも逮捕された連中もCPLを売っていたのは
事実ですから、それはまあ不可能と断言できるでしょう。
by すけっと (2011-01-03 12:00) 

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