少食でホントに長寿になるの? [健康情報、本当の話]
少食で長寿になる。メディアでそう主張している医師がいます。最近では石原結實氏とか南雲吉則氏、米山公啓氏などが有名ですね。その「流行」の起源は幕内秀夫氏といわれています。その方々は、説以前にそのキャラクターといいますか、タレント性で説を広めているという趣が大変強い気がします。
動物実験のデータ等を根拠に、書籍などを出している断食療法の専門医だった甲田光雄氏も有名です。ご本人は亡くなりましたが、断食・少食の甲田医院はいまもあります。
ということで、ここでは甲田光雄氏の書籍をもとに、「少食でホントに長寿になるの」ということを考えていきたいと思います。
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甲田光雄氏は『少食の実行で世界は救われる』(三五館)で、現代人は胃腸を酷使しすぎているのが万病の元であるとし、さらにネズミやサルを使った「少食で寿命が延びる」実験結果を紹介しています。
が、ヒトを対象にした有効な統計は一切出てきません。
また、ネットで書籍のレビューを見るとわかりますが、食事制限をするほどでもない普通の人が守り続けるには、ちょっと厳しい提案をしています。
また、「少食で免疫力が高まる」とする根拠として、247名の患者に「腹七分の少食を三年以上実行」すると、「風邪を引く度合いが目に見えて減ってきた人」が76%いたから、少食によって身体の抵抗力が「明らかに強くなった」「手や足にケガをして傷ができても、化膿しないで早く治るようになったという人もたくさんおられた」などと言い切っています。
確かに、食べ過ぎは健康にとって好ましくないとされています。
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「腹六分目」が長生きスイッチを押す生き方だと主張する書物も注目を集めています(米山公啓『新老人論』アスキー)
ただ、問題は「腹七分目」とはいったいどのくらいの量なのか。具体的にカロリーはどのくらいなのか。風邪を引かないだけで免疫力をウンヌンできるのか、「たくさん」という目分量で結論が出せるのか、といった疑問が残ることです。
それらを明らかにしなければ、客観的に、つまりエビデンスのある主張とはいえません。
「少食で遺伝子も若返る」という主張もマウス実験だけです。
つまり、エビデンスとして確立しているわけではないということです。
その一番の原因は、食べものの量や質は、オーダーメードといってもいいからです。
ご飯2膳が食べ過ぎかそうでないかは、年齢や職業などて全く変わってくるはずです。
それぞれに応じた適量を示せなければならないはずです。
曖昧な少食のススメは、ダイエットブームの昨今、逆に国民を栄養不足に導く危険性はないのでしょうか。
動物実験のデータ等を根拠に、書籍などを出している断食療法の専門医だった甲田光雄氏も有名です。ご本人は亡くなりましたが、断食・少食の甲田医院はいまもあります。
ということで、ここでは甲田光雄氏の書籍をもとに、「少食でホントに長寿になるの」ということを考えていきたいと思います。
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甲田光雄氏は『少食の実行で世界は救われる』(三五館)で、現代人は胃腸を酷使しすぎているのが万病の元であるとし、さらにネズミやサルを使った「少食で寿命が延びる」実験結果を紹介しています。
が、ヒトを対象にした有効な統計は一切出てきません。
また、ネットで書籍のレビューを見るとわかりますが、食事制限をするほどでもない普通の人が守り続けるには、ちょっと厳しい提案をしています。
また、「少食で免疫力が高まる」とする根拠として、247名の患者に「腹七分の少食を三年以上実行」すると、「風邪を引く度合いが目に見えて減ってきた人」が76%いたから、少食によって身体の抵抗力が「明らかに強くなった」「手や足にケガをして傷ができても、化膿しないで早く治るようになったという人もたくさんおられた」などと言い切っています。
確かに、食べ過ぎは健康にとって好ましくないとされています。
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ただ、問題は「腹七分目」とはいったいどのくらいの量なのか。具体的にカロリーはどのくらいなのか。風邪を引かないだけで免疫力をウンヌンできるのか、「たくさん」という目分量で結論が出せるのか、といった疑問が残ることです。
それらを明らかにしなければ、客観的に、つまりエビデンスのある主張とはいえません。
「少食で遺伝子も若返る」という主張もマウス実験だけです。
つまり、エビデンスとして確立しているわけではないということです。
その一番の原因は、食べものの量や質は、オーダーメードといってもいいからです。
ご飯2膳が食べ過ぎかそうでないかは、年齢や職業などて全く変わってくるはずです。
それぞれに応じた適量を示せなければならないはずです。
曖昧な少食のススメは、ダイエットブームの昨今、逆に国民を栄養不足に導く危険性はないのでしょうか。
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