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温泉のカラクリ、温かくなくても真水でもOKだった [健康情報、本当の話]

温泉とは何でしょう。温泉と言って連想するのは、山や海の見えるところ、もしくは田舎の旅館でゆったり入るいろいろな鉱物の入った温かいお湯といったところでしょう。何しろ、「温泉」という字がそうなのですから。しかし、実際の定義では温泉は必ずしも「温かい」ものではないし、実はその鉱物についても必ずしも含まれていなくてもいいのです。

というと、これまでの認識が根本から崩れてしまうかもしれませんが、事実は事実としてここに明らかにしておきましょう。

地震の多い日本列島は、一方で温泉大国ともいわれています。

ビルの林立する東京でも温泉は数え切れないぐらいあり、また現在も新たに掘られています。それは日本人が温泉好きということでもあるでしょう。

何より、温泉というと、そこには必ずといっていいほど「○○にいい」という効能が書かれています。ある温泉ではリウマチやアトピーにいいといい、またある温泉では胃腸病や便秘に効くとうたっている。

こうしたことから、心身の癒しを求める現代人には、温泉に入ると体に良さそうだ、という漠然とした期待があるのではないでしょうか。

しかし、温泉地に書かれている効能で、きちんと科学的検証によって明らかになったものはありません。

前回はそのことについて書きました。

>>温泉に健康効果はあるのか
>>温泉の効能に医学的根拠はあるのか

まず、温泉の定義ですが、温泉法第2条(定義)によると、源泉から採取される水温が25度以上であれば真水でも「温泉」になります。



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また、25度に達していなくても、指定された物質が1つでも含まれている「鉱水及び水蒸気その他のガス」なら「温泉」(温度上の分類は冷鉱泉といいます)です。

要するに、お店で売っている硬水のミネラルウォーターを水蒸気にしても「温泉」になってしまうということです。

「いや、それはあくまで定義上のことで、実在する温泉には鉱物がいろいろ含まれているのだろう」

と思われますか。

温泉.jpg

ところが、我が国の多くの溶出物質の量は1キロ中1mg以上となっています。

久保田一雄さんの『補完・代替医療 温泉療法』(金芳堂)によると、日本で最も有名と言ってもいい草津温泉の溶存物質は温泉1キロ中、1.6759gといいます。

これは、大きいペットボトルに甘味料を1スティック入れたぐらいの濃度です。

ちなみに、海水は1キロ中32~35g、人が浮くイスラエルの死海はその10倍の濃度ともいわれています。

草津温泉ですら、その程度の鉱物濃度なのです。



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一口に温泉といっても、溶けている物質は様々であることは知られていますが、真水でも温泉になってしまうというのは意外かもしれません。

そうやって具体的な分析をすれば、温泉が万病を治す魔法の水というわけではないことがわかるでしょう。

続きはコチラ>>
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yanasan

温泉の効用を法律で線を引くのはどうかな?と思いますがね。
by yanasan (2010-12-04 22:47) 

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