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がんの原因、やはり菌やウイルスの影響ありか [ニュース]

がん、といえば食生活や遺伝、環境などが原因といわれますが、がんの原因の6分の1は、ウイルスやバクテリア、寄生虫などが原因であるとする発表もあります。

いささか旧聞に属しますが、5月9日のAFPによれば、がん発症の約6分の1の約200万件、死亡例約150万件が、ウイルスやバクテリア、寄生虫などを原因とする感染症によって引き起こされていたというのです。

国際がん研究機関の報告で、英医学誌「ランセット・オンコロジー」の電子版に発表されました。しかも、それらはおおむね予防や治療が可能なものばかりというのです。ということは、それらをあらかじめ治療しておけば、少なくともがんのリスクを6分の1は確実に減らすことができるということにほかなりません。がんというと不治の病のようにみられますが、そのように解析されて予防できるところもあるわけです。

報道を続けますと、184か国で27種類のがんについて調査した結果の発表だそうです。08年に、世界で報告されたがんの症例1270万件において、約190万件はB型肝炎、C型肝炎、ヒトパピローマウイルス、ヘリコバクターピロリ菌の4菌の中のいずれかの感染症(重いものから軽いものまでいろいろあります)に起因する、主に胃、肝臓、子宮頸部のがんだったといいます。それらはたしかに、ウイルスによるがんであると医学的にも定説になっていましたが、いよいよ統計が裏付けたわけです。さらに、感染症(いろいろあります)関連のガンは、オーストラリアやニュージーランドなどでは新規症例の3.3%だったが、サハラ以南のアフリカでは32.7%に上ったといいますから、はっきりいって途上国ではウイルス対策や感染症対策が不十分だから、ということで説明もつきます。。

女性と男性では少し特徴があり、女性は約半数が子宮頸がん、男性は胃がんと肝がんの合計が80%に上ったというのです。感染症に起因するがんの発症患者の約30%は、50歳未満だったといいますから、若いからといって侮れないということもいえます。

それで、予防策はどうすればいいかといえば、報告書によると、ワクチンや安全な注射、抗菌剤を使用とあります。日本はこのへんはきちんとしています。あとは、そうした菌を持っているかどうかの検査をするか、ということですね。


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