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羊水は母体と胎児とを守るもの [健康情報、本当の話]

羊水腐るの舌禍事件。覚えていますか。

「やっぱ、35(歳)まわるとお母さんの羊水が腐ってくるんですよ。(マネジャーには)35歳ぐらいまでには子供を作ってほしいな」

2008年1月29日深夜のラジオ放送で、歌手・倖田來未さんからそんな発言が飛び出しました。

冒頭に女性マネジャーが結婚したことを報告した際、冗談交じりに話したことですが、それを聴いたリスナーが、高齢出産が珍しくない時代に配慮に欠く発言だとして、Web掲示板に抗議や批判の書き込みが殺到。Web掲示板には数え切れないほどのスレッドが立ちました。

倖田來未さんは翌月1日、所属事務所のHPで、「皆様に不快な思いをさせてしまったことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪。さらに収録済み番組こそそのまま放送されましたが、本人はしばらく仕事をキャンセルして自宅謹慎する大騒動になりました。



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発言自体は幸田來未さんの謝罪で決着しましたが、妊娠の当事者ではない男性にとって、とくに配偶者が「高齢出産」にあたる年齢の方は、本当のところはどうなのかと、多少なりとも気になったのではないでしょうか。

羊水というのは、母体の中で赤ちゃんを包んでいる羊膜の中の水分のことを言います。

常に一定の温度(38度前後)に保たれ、胎児、胎盤などに対する外部からのさまざまな圧迫や物理的な刺激を防ぎます。また、胎児に対して自由なスペースを保つことで、自由な四肢の運動や発育できる領域を確保します。

フカフカした布団もいいのですが、ウォーターベッドに横になると、また独自の心地よさがあります。赤ちゃんが成長する羊膜の中は、羊水によって全身がそのような心地よさに包まれています。

そして、出産時にはお産をスムーズにする役目もはたしています。羊水は母体にとっても胎児にとっても、聖なる水といってもいいでしょう。

女性である倖田來未さんが、それを「腐る」と表現したことは大変に残念です。(続く)

倖田來未さんのエピソードは、『健康情報・本当の話』(楽工社)に詳しい。
『健康情報・本当の話』 草野直樹=著 328ページ 定価2100円(本体2000円+税)
正体不明の健康食品から癌の代替療法、みのもんたと「おもいッきりテレビ」、倖田來未の「羊水が腐る」発言まで、さまざまなメディアに氾濫するデタラメな健康情報。これらの情報を豊富な資料と独自の取材を通じて検証し、誰もが気になる「本当のトコロ」を明らかに。さらに、健康情報に対するまっとうな接し方を示す。ヘルス・リテラシーが身につく一冊。
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tamama

ご訪問と沢山のナイスヾ(。・ω・。)ノありがとうございました☆
by tamama (2010-08-04 16:11) 

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