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脳幹内の腫瘍治療で福島医大、内視鏡2本

脳幹内の腫瘍治療に道 福島医大 内視鏡2本駆使、後遺症残さず摘出

 福島医大医学部脳神経外科学講座(斎藤清教授)の医療チームは、脳中心部にある脳幹の内部にできた腫瘍(しゅよう)を後遺症なしに摘出することに成功した。頭部に穴を開けて内視鏡カメラと鉗子(かんし)を差し込み、内部を観察しながら腫瘍を切り取る手術で、内視鏡を2本使い、除去作業を別の内視鏡で観察しながら安全を確保する画期的手法。これまでは手術をすれば後遺症が避けられない可能性が高く、手の施しようがないとさえもいわれていた症例の治療に道を開いた。
 執刀した渡辺督講師らは今月末、日本脳神経外科学会学術総会で今回の成果を発表する。患者は県北地方の60代女性で、脳幹内部に袋状の「腫瘍のう胞」ができ、中に水がたまり拡大を続けていた。ふらつきなどの自覚症状があり、放置すれば脳幹が圧迫されて機能低下を招き、死に至る危険性が高かった。
 手術は2月に行われた。患者の耳の上に直径3センチ程度の穴を開け、内視鏡カメラと、腫瘍除去の道具の鉗子を入れたシースと呼ばれる細い管を挿入。大脳などの後ろに隠れている脳幹まで、すき間を通って到達させた。その上でシースの先から出した鉗子で腫瘍を除去した。
 脳幹は、生命維持に重要な機能の中枢部で、感覚神経と運動神経の通路となる。神経や血管が密集しており、シースを差し込む際に損傷する危険性が高い。このため、別に挿入した内視鏡カメラで脳幹表面を観察しながら、神経や血管が通っていない部分を選んで差し込んでいった。除去作業中は周辺に異常が出ないかも観察した。
 現在、脳内腫瘍の摘出は、頭蓋(ずがい)骨の外側から内部を観察する大型の顕微鏡で行うのが主流。この場合、視野を確保し、医師が除去作業をするスペースをつくるため、頭蓋骨や患部を広く切開し、腫瘍を露出させる必要があった。今回のように奥まった場所にある脳幹の、しかも内部にある腫瘍では、手術は脳の大きな損傷を伴い、ほぼ困難とされてきた。
 日本神経内視鏡学会のワーキング委員を務める名古屋大医学部脳神経外科の永谷哲也講師は「安全性を向上させ、脳内腫瘍の根治に向けた手術の可能性が大きく広がる」と評価。渡辺講師は「成果を内視鏡手術の適用範囲の拡大につなげていきたい」と話している。

■内視鏡手術の可能性示す
 今回の成功は、患者側のダメージが少ないとされる内視鏡による脳手術の将来的な可能性を示したとみられている。
 脳内腫瘍摘出を内視鏡のみでする手術は全国的にもほとんど行われていない。脳腫瘍の手術で国内トップクラスである斎藤清教授は、昨年1月に同講座の教授に就任以来、内視鏡単独による脳内腫瘍摘出手術を積極的に推進してきた。昨年度は3件、今年度はすでに9件取り組んでいる。
 同講座の高い技術力に裏付けされた積極姿勢が内視鏡を2本使う斬新な発想にも結び付いている。
 人の体をなるべく傷つけないようにする「低侵襲(ていしんしゅう)」は近年の外科治療の主流だという。引き続き実績が重ねられ、手術方法としてさらに確立することが期待されている。(本社報道部・佐久間 裕)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9729912&newsMode=article
(福島民報 (2010/10/03 10:23) )

脳みそ☆

脳幹を取り巻く神経部に出来た腫瘍を、 ホント神の手を持つDr.が取り除いていく。 すごかです。感動です。 でも、私もすごかとです!笑 ご両親さまと味噌作りしてます。 ボブ子を眺め

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薔薇風呂(笑)

とこに腫瘍が出来なかったの? 取り除ける脳腫瘍だったら・・・という思い それが、いっぱいになった昨夜でした。 それにしても、相変わらず元気だなぁ~ 手術できる脳腫瘍の人たちを たくさん、助けてあげてください。 しかし、「脳幹」「脳幹」って・・・。

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09/14* MRI検査(検査結果)

すべて、ほぼ左右対称の脳だし、 お水が溜まっているところや、腫瘍などは見当たりませんでした。 なので、脳腫瘍・脳炎・水頭症などの問題はクリア。 この右のやつは 動物が生きていくのに一番重要な脳幹で、それが脊椎につながっています。

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医師が告白する癌治療の真実

癌の浸潤による血管や気導、消化管の狭窄や脳幹などの重要な臓器が圧迫され、あきれめきれない一刻 を争う緊急時には 無症状で取らなくても増大しそうにない微小な腫瘍まで 取ってしまうケースが多く、「私の腕で○例の患者を救った。

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はじめてのMRI体験

今回の画像からは、目に異常が出るようなもの、例えば腫瘍とかは何も見つからないです。このまましばらく様子をみて、もし症状が進行するようであれば、今度は脳幹のあたりをもっと細かく撮影してみてはどうでしょう?」 とのことでした。

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